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タイトル
ロボットを活用した効果的な指導プログラムの開発
​開発
大阪府立大学医療看護情報システム研究グループ
株式会社共和コーポレーション

近年,投薬期間が長くなること,服用する薬の種類が増えることにより,飲み残しが多くなる傾向にある.残薬や重複投薬により,医療費の増大や,副作用や相互作用による身体への悪影響が想定され,患者が薬剤投与を正しく理解し服用できる教育方法の検討が必要である.そこで,我々はコミュニケーションロボット(以下,ロボット)を活用した服薬指導プログラムを開発した.

ロボットを活用した理由として,介護者や薬剤師などの医療従事者の負担軽減や,ロボットとのコミュニケーションは人からの評価を恐れることなく,プライベートなことや症状の相談など発言をしやすくなることが期待できることが挙げられる.先行研究によると,ロボットでは人間ほど高度な会話はできないが,医療関係者とあまり会話をしない患者でも,積極的にコミュニケーションをとろうと行動すると言われている.そこで,ロボットの人間の注意を引きコミュニケーションを創出できる性質を活かせるよう工夫した.

具体的には,「効果的なロボットの振る舞い」と「学習意欲を持たせる工夫」の2点に留意し開発を行った.「効果的なロボットの振る舞い」については,①関連性の高いジェスチャー,②目線,③違和感の少ない特徴の声,④直接的な接触(握手など)を満たす振る舞いをさせ,「学習意欲を持たせる工夫」としては,学習分類モデルのARCSモデルを参考に,”Attention:注意”,”Relevance:対象者との関連性”,”Confidence:自信”,”Satisfaction:満足”を満たす内容かどうかに留意し開発を行った.

現段階では,Pepper(Aldebaran/ ソフトバンクロボティクス)による,服薬方法が複雑な気管支喘息患者用ロボアプリを作成した.Pepperを活用することにより「多くの日本人に愛着を持たれやすい」「ただ教育内容を音声で伝えるのではなく,音声認識を用いることで双方向でのコミュニケーションが可能」「胸部のタブレットPCによる視覚的な理解のしやすい」といったことが期待できる.

​NEWS

Abstract

日本eラーニング大賞2017メディカル特別部門

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